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2018/9/15 京セラドーム EXILEツアー STAR OF WISH の感想文

これは、レポではなく「感想文」です。

「感想文」なので私が感じた事を感じたままに書いています。

何の参考にもなりません。

 

EXILEのツアーに行ってきた。

去年暇で仕方がなかった時に入った映画館で上映していた、HIGH&LOW END OF SKYで観た小林直己さんを好きになってからおおよそ1年が経過した秋に、大阪の京セラドームで、はじめて小林直己さんを観てきた。2017年の三代目ツアーはタイミングもあって直接観る機会に恵まれなかったので、本当にはじめての直己さんだったし、はじめてのEXILEだった。

 

EXILEのライブは円盤で予習してきたけれど、この眼で、生で観るのはどういう感じだろう、とずっと考えてこの数カ月を過ごし、そして初日を観に行った。絢爛豪華な興行であるというのは、数年前まで遡ったライブ円盤や、三代目のライブ円盤、ライブビューイングを観てなんとなく理解はしていた。

 

2018年9月15日の大阪は、霧のような雨が時折降って、湿気を孕んだ空気が肌に纏わり付くような天候だった。事前に購入しておいたツアーグッズを身にまとった私は、先週残業した分の残業代程度の金額全てガチャにつぎ込むも目当てのものを引けずに(EXILEのカプセルグッズガチャはものすごい種類があるうえに全てをまとめて引かせる仕様なので、欲しいものを引き当てられる確率が本当にもうびっくりするほど低い)少しだけ意気消沈しながら自席に向かう。

 

一塁側のスタンド前方だったので、ファン歴のごくごく浅い私が3年ぶりのEXILEツアー初日を観賞するには、じゅうぶん過ぎる程に良い席だったと思う。自分に割り当てられた番号に着席すると、センターステージが眼に入った。花道には星のオブジェクトが埋まっているのが眼に入った。なるほど、スターオブウィッシュなので星々の上でEXILE達が歌い踊るのだなと思うと、とてもわくわくした気持ちになる。今回単独でライブに向かった私は開演までの時間、胸がつまってしまうような気持ちになりながらツイッターやインスタをしながら過ごした。時間が経過するにつれて観衆がドームを埋めて行く様子はとても気持ちが高まるし、まるで大きな器にエネルギーが満たされて行くのを観ているような、そんないくらなんでも我ながらあまりに感傷的すぎるだろう! という、気恥ずかしい言葉を頭の中に並べ立てながらじっと座っていた。

 

そして、少しだけ時間を押して舞台の幕が上がった。

EXILEの円盤はいくつが予習していたので、やたらと壮大な映像が大画面に流れるのは予想通りだった。やっぱり隕石的なやつが落ちてくるんだ! と、ちょっと興奮した。そして舞台装置がキラキラと光輝く。ツアーのタイトル通り、星をモチーフにした演出が多いのだろうという事は予想できた。でも、ドームの天井がプラネタリウムのようになるのはちょっと予想外だった。私は他のアーティストのライブをほとんど見た事がないので、EXILEの舞台装置が他と比べてどの程度凄いのかはわからないのだけれど、物を知らない私にとっても、このドームの天井に星々が輝く様子は信じられないくらいに感動的だった。サムライズのギラギラと光るスーツ、そして目まぐるしく色と模様が変化する、光り輝くLEDの旗が振られる様が本当に美しかった。彼らの光と舞台の光が連動して様々な色に変化して行く様子が素晴らしかった。美しく整えられた、高度な技術の結晶だと思った。

 

そしてメンバー達が登場する。もちろん推しパフォーマーの直己さんも登場する。

この瞬間、過剰に感情を昂らせてしまっていた私は、感極まって泣いてしまった。

ライブ会場というのは、人の感情を増幅させる効果があるのだと思う。私の場合は感情の振り子がびっくりするくらいエモーショナルな方向に行くようだ。ライブを観ながらこのような気持ちになった事がないので少しびっくりした。人がエンターテインメントを観て感情を爆発させるのは、個々の中に持っている何らかの記憶(体験したものなど)を仮託するからだと聞いた事がある。私はその瞬間に何をEXILEに仮託させたのだろう。好きになってからたった1年弱、ライブの円盤だって全てを観たわけでもないに、彼らの活動を全部知っているわけでもないのに、この昂り方はちょっと不思議だった。やはりEXILEのやたらと壮大なオープニング映像、あの音楽、そして煌めく舞台装置と会場の歓声が相乗効果になって、私の中の過剰に感傷的な部分を引き摺り出したのだろうか。

 

彼らはドキュメンタリーや自伝で、多くのアーティストがそうするように自分自身のストーリーを売っている。自分自身のストーリー、生き様だ。もちろん取捨選択されたものだ。美しく整えられた部分や、生々しい部分、色々だ。彼らは人と人の軋轢を演出したりもする。生々しい人間模様というコンテンツはエンタメだからだ。私は幾分か大人で、幾分か小賢しいので、そんなものに感銘を受けたりはしていなかったはずなのだけれど、いつの間にか刷り込まれていたのだろう、彼らの苦悩や努力の記録を思い起こして、感極まってしまったのだろうか。自分と関係のない世界で生きる芸能人たちのストーリーに感情移入をした結果の、こういう冷静さを欠いた感傷的な心の動きはほんとうに馬鹿みたいだと思うのだけれど、そうなってしまったからには仕方ない。私は自分自身に訪れた感情の動きを大切にすることにしたい。

 

今、セットリストをプレイリストにして再生しながらこれを書いている。細かい部分までなんて到底記憶出来ていないけれど、それでも私の頭の中では眩い光を放ちながら登場したEXILEたちの歌い踊る姿が再生されている。

一曲目のHeads of Tailsにはじまり、テンションのブチ上がるアッパーな曲が続く。私はフラッグを振ったり、この日の為に買った双眼鏡で直己さんを追ったりして、他の観客たちと同じように熱狂する。PARTY ALL NIGHTでは、途中花道に飛び出て来た直己さんの姿に圧倒された。大きな両腕を広げて、勢い良く走り込んで来る姿は迫力があった。

ライブで何度も聴いたSECONDのSuper flyやYEAH YEAH YEAHを堪能して(この他も、SECONDメンバーが全面的に前に出て来る構成のライブだったように思える。SHOKICHIさんとNESMITHさんの歌声とパフォーマンスの素晴らしさを確認出来たのも嬉しかった)、SHOKICHIさんが作り上げた素晴らしい曲STEP UPで、倒れた箱の中からメンバー達が可愛らしく登場した時にはあまりの可愛さに歓声を上げていた。直己さんのブルーのスーツすごく良かった。眼福だった。

アップテンポで楽しい曲が終わってバンド紹介、その後のバラードはセクシーな歌声とセクシーなパフォーマーを堪能した。Ti AmoやLovers Againの官能的な歌と振り付け、そして何より情熱の花のAKIRAさんと直己さんがあまりに最高過ぎて私は開幕時に感じた感傷的な気持ちをふきとばして卒倒しかけてしまった。黒いシャツとパンツ、そしてあの真っ赤な長いリボン。二人のスタイルの良い男に絡まる真っ赤なリボンの美しさといったらなかった。まさに官能&官能。セクシー過ぎて最高だったので早く円盤で繰り返し何度も眺めたいと思った。更にはMy Starは啓司さんと女性ダンサーが軽やかに柔らかく踊っているのが印象に残っている。あのリリックビデオと似た舞台効果と色で、それが絵画みたいに綺麗だった。

 

そして、FANTASTICSの発表。彼らに起こった色々なことと、事務所の方針について、そして今回のステージ上での発表はいろいろな意見を言う人がいるだろう。でも私の意見としては、過度に感傷的にならず、抑制の効いた演出で安心感があった。そのバランス感覚は私の倫理観から大きく外れないので、安心出来た。FANTASTICSは9人だとナレーションが流れた。9人なのだ。ボーカルが、少年の声でデビュー曲を歌い上げる。私は彼らの事をつい最近知ったので大きな思い入れがあるわけではないのだけれど、ボーカルのハイトーンクリアボイスの幼い声を聞きながら、あの子をここに立たせてあげたかっただろうなとか、あの子がここに立ちたかっただろうなとか、色んな事が頭の中をかけめぐった。これはあの子の肉親がインスタグラムにアップした動画が、頭の中に残って仕方ないからなのかもしれない。彼はポテトヘッドの人形に囲まれながら、忘れないで、と言った。忘れないで、というのが彼の望みならば、この方法は彼と彼のまわりの人間たちにとって正しいのだと思う。でも、これらの事を過剰に演出したりせずに、抑制した演出であったのに、彼を忘れないのだなという気持ちがとても伝わった。FANTASTICSは、彼らはあの子をこの先も連れて行くのだと思った。そしてTurn Back Timeが高らかと歌い上げられる。ATSUSHIさんとTAKAHIROさんの美しいボーカルと、勇征さんと颯太さんの幼い声が合わさって、とても美しく会場に響いていた。直己さんは、泣いてしまった黎弥さんを、長い腕で抱き締めていた。彼はそういう男なのだ。

私はこの時に湧き出た感情をただ消費するだけではなくて、あの子への祈りを捧げる為にFANTASTICSの出したコンテンツを購入しようと思った。

 

そしてサムライズの、光と音楽のエンタメと技術の粋を尽くしたようなパートはやはり眼を見張るものがあった。音と光のパレードだった。美しく煌めく夢の中にいるような舞台装置だと思った。トロッコでは目の前を通過する直己さんに叫び声を上げたし(彼は遠くに向かって飛び跳ねながら手を振っていたので、そういうところがとても良いと思った)、フリスビーがあたらずに残念~! と思ったし、ki.mi.ni.mu.chuでのFC企画はあんまり私の趣味ではなかったので少し正気に戻って(でもまわりの人たちは口々に羨ましい!と言っていたので喜ばれる企画だったのだと思う)、壮大なNEW HORIZON、そして真っ暗な暗闇から暖かで眩しい太陽が昇る歌、Rising Sunで終演になった。

私のような新参から見ると、精密で洗練された、一片の無駄もなく構成されたステージだなと感じた。これは私が新参者だからそう感じたのかもしれない。でもこれは私の感情なのでこう思った自分の気持ちを大切にしたい。

 

アンコールがはじまる。

とにかく光と色で溢れた舞台装置の演出に圧倒された。フラッグに24karatsと動きながら表示される様がすごいと思った。

STYLE of 24karatsパフォーマーたちはとにかくかっこよかった。新旧のfam達が大好きなコンビやチームで踊る彼らは、とにかく楽しそうに見えた。直己さんが大好きな私は、直己さんのクランプや、クランプチームで楽しそうに踊る姿、岩ちゃんとの師弟コンビなどを観られたし、直人さんが直己さんと肩を組んで楽しそうに踊っている姿も見られた、ただもうひたすらに楽しくて面白いコーナーだった。私のとなりの白濱亜嵐さんfamが肩を組んで踊る直人さんを観て「かわいい」と口々に言っていた。女性の「かわいい」という気持ちを掌握するスキルが直人さんにはあるのだ、と思った。さすがだなと感じた。

更に大好きな24karats GOLD SOULで気持ちがどんどんブチ上がった。バイブスがガンガン上り調子になった。

 

パフォーマーたちが静かに佇む中、ATSUSHIさんとTAKAHIROさんが歌い上げる、浪漫の地球。感情の揺さぶられる歌とメロディだと思った。世界を憂いながらも希望のある歌詞とメロディが、心の中にスッと入って来る。心に届く声だ。彼ら二人のボーカルは色々な曲をそれは上手に歌い上げる事が出来る。けれど、やっぱり彼ら二人の真骨頂はこのような曲なんだと思い知らされたように感じた。頭の中を拡張されるような、世界が広がる錯覚をおぼえた。このあたり、私はきっと情緒の乱高下によって感情が昂り過ぎておかしくなっていたのかもしれない。この時に感じた気持ちはやっぱり不気味なくらいに感傷的過ぎる気がする。この感想をメモにしたのは終わった直後なのだけれど、翌日、いまこれを書き写している私は、ちょっとそれはないんじゃないのか? と思っている。でも、その時にこう思ってしまったのだから仕方ないのだ。

 

しんみりとした後に、和やかなMC(famへの感謝、そしてドッキリでだまされたかわいそうなメンディーさんと岩ちゃんさんへとふられた)、本当のラストはゴダイゴの名曲、銀河鉄道999だ。Love Dream Happinessでも浪漫の星でもなく、銀河鉄道999

 

星をタイトルに掲げたツアーを締めくくるにふさわしい、famにはとても馴染んだトロッコで会場を廻る曲である。銀河鉄道は宇宙を旅する物語だ。彼らも星々の浮かぶ宇宙を旅するのだろう。なるほど、浪漫がある。ASTUSHIさんが言っていた、浪漫だ。

 

銀河鉄道999は喪失を乗り越えて進む未来を歌った、ゴダイゴの名曲だ。

古い夢は置いて行くがいいと言う。そして喪ってしまった人は、君を遠くで見つめていると励ましている。そしてやすらぎよりも素晴らしいものに向かって進む。一緒にいられなくなった、喪った人とは、別れてしまっても、愛があるのだと。

 

ひとは日々、様々なものを失いながら短い生を生きている。小さな欠片みたいな喪失から、心臓を抉りぬかれるような、耐えがたい喪失まで、沢山のものを失いながら生きている。喪った場所にはぽっかりとした穴があいたままだけれど、穴を大切に抱きかかえてみたり、時には別の何かで満たしたりしながら生きている。

彼らが喪ってしまったあの子への鎮魂を込めているのだと思う。多分。多分きっと。示唆的であったと思う。こう思うのは勘違いだろうか。

銀河鉄道999という名曲は、古い夢は置いて行くけれど、でも喪失してしまった大切な人は常に傍にいるのだと歌う、悲しくも優しい歌だ。

 

人がエンターテインメントを観て感情を爆発させるのは、個々の中に持っている体験や記憶を仮託するからだと聞いた事がある。

私はその時、これまでの私に訪れた様々な喪失を仮託させて、とても感情的になった。アンコールが終わると笑ってしまうほどに感情的になったまま、会場を出た。

 

EXILEのライブは、とてもキラキラとしていて、比喩ではなく、本当に美しい光が溢れて煌めく世界だった。去年スクリーンではじめて観て好きになった小林直己さんは、どこまでもかっこよくてチャーミングですべてのダンスが甘美だった。EXILEトライブの男たちは全員、私が今迄見たことのある男の誰よりもかっこよくて最高だった。ステージ上で繰り広げられた大胆で繊細な演出には夢とロマン、そして祈りがあった。

はじめてのEXILEライブの体験は、充実した感情の動きを私に与えてくれた。

充実した感情の動きを与えてくれるものは、やはり素晴らしいエンターテインメントだ。彼らが提唱するものを体現したライブを、私はこの眼で、生で見た。素晴らしいものを観た。それは間違いない。

 

だけれども、充実した感情の動きは同時に私を大きく打ちのめしたのだ。美しくて眩い光を観ながら彼らの喪失と祈りに仮託した私は、喪失したまま二度と埋める事が出来ない、この先どこまで行ってもからっぽであるのだろうという私自身の事を同時に考えて、思い知らされて、打ちのめされた。

私は私と同じように多様な感情とバックボーンを持つ多くの観客たちの波に乗って、押し流されながら会場を出る。ライブの感動と直己さんの美、そして己の心の中に産まれた感情に強く打ちのめされながら、ぐったりとした気持ちのままタクシーに乗り、ホテルに辿り着いた。そして美しい舞台と美しい男たちを観た後に、自分の心に産まれた感情について考えている。私自身の取返しのつかない喪失を思いながら、銀河鉄道999という名曲で終わったライブについて考えている。自分の納得する答えは出ていない。

 

ここまで書いて思ったのだけれど、私はちょっとEXILEに対して正気を失っているのかもしれない。正気に戻りたい。

 

 

 

 

2018.9.16 東京に戻る新幹線の中と、たどり着いた自宅で。

 

 

 

誤字脱字や誤用は後で修正しますけれど、とりあえずアップします。

まだもう何回か観るので、その都度感想を書く予定です。